キノコの自省録

日々適当クリエイト

【イラスト】Kritaで手書きアニメーション

Kritaのアニメーション機能を使って、gifアニメを出力してみました。

f:id:kinokorori:20181018105004g:plain

今回は、既に完成したイラストを、Kritaでアニメーション化する方法について紹介。

なお、Kritaのバージョンは4.1.5です。

準備

アニメーションさせたいイラストをレイヤー別にペタペタ貼っていきます。

f:id:kinokorori:20181018110339p:plain:w200 これがレイヤー1

f:id:kinokorori:20181018110500p:plain:w200 これがレイヤー2、というように。

メニュー表示

設定->ドッキングパネルから、

  • タイムライン
  • アニメーション

にチェックを入れて、コントロールパネルを表示します。

ちなみに、この辺を右クリックすると、ドッキングパネルを簡単に弄れたりします。

f:id:kinokorori:20181018111030p:plain

タイムラインの操作

タイムラインは、レイヤーごとに表示/非表示を時間で管理します。 まず、アニメーションに用意したレイヤーを、タイムラインパネルに全部追加します。このメニューから追加します。

f:id:kinokorori:20181018111855p:plain

作業を行うと、タイムラインパネルに対象レイヤーが表示されます。

f:id:kinokorori:20181018114817p:plain

これ地味ながら大事な作業です。この作業を知らないと、タイムラインにはアクティブレイヤーのみが表示されることになり、使いにくいことこの上ないです。

ちなみに、レイヤーパネルからも追加できます。追加したいレイヤーを右クリックして「タイムラインに表示」にチェックを入れます。 レイヤーパネルからだと一括追加できるので、この方が便利かも。

キーフレームの調整

今回は完成イラストのアニメーションなので、

  1. レイヤー1表示
  2. レイヤー1非表示・レイヤー2表示
  3. レイヤー2非表示・レイヤー3表示

と、機械的に行っていけばOKです。

タイムライン上で右クリックするとメニューが出ますので、キーフレームを順次追加していきます。

f:id:kinokorori:20181018113417p:plain

あるレイヤーのタイムライン上に、初めてキーフレームを追加すると、1フレーム目が表示フレームになりますので、表示したいフレームに移動させます。 キーフレームはドラッグ&ドロップで移動させることができます。

最終的にはこんな感じになります。

f:id:kinokorori:20181018112616p:plain

□がブランクフレーム(消失)で、■が表示フレームです。

冒頭でKrita4.1.5を使っていると書きましたが、4.0.3辺りのタイムライン表示は、ブランクと表示の区別がなく、大変使いにくいです。 4.1.5以前のKritaを使用している場合、バージョンアップすることを強くお勧めします。

※タイムラインで操作しなかったレイヤーは、常に表示か常に非表示になります。

アニメーションパネルの操作

アニメーションパネルの操作は難しくないと思います。基本的に再生・停止したり、再生速度を調整したりする程度です。 終了フレームはちゃんと設定しましょう。

f:id:kinokorori:20181018114315p:plain

出力

動作確認が完了したら、ファイルに出力しましょう。【ファイル -> アニメーションを出力】で行います。 ファイルは、以下の形式で出力可能です。

  • ファイル連番
  • gifアニメ
  • mp4
  • ogg動画
  • Matroska動画

ファイル連番以外のアニメーションの出力には、ffmpegを用意する必要があります。ダウンロードはこちらから。

https://www.ffmpeg.org/

・・・なんですが、でかでかと書かれたDownloadはソースコードが降ってきます。ビルド品が欲しい場合は、左下のメニューからどうぞ。

f:id:kinokorori:20181018120028p:plain

適当な場所に展開して、展開した場所をKritaに指定します。

f:id:kinokorori:20181018120657p:plain

これで出力すれば完成です。