Kritaで不透明度アニメーション補間
久々のエントリー。ここしばらくイラストばかり描いてました。
今回は、Krtiaのアニメーション補間機能について紹介。いや、そもそもKritaのアニメーション機能って何が出来るの?という方はこちらをどうぞ。
Kritaのアニメーション補間機能
Krita4.2.5現在、アニメーション補間機能は透明度の変化(アルファブレンド)しか実装されてません。正直、移動補間くらいは欲しいなーというところですが……。 とりあえず、自分で作ったサンプルの紹介から。このアニメーションでは、光の明滅をアルファブレンド補間機能を使って描きだしています。
設定の仕方
アルファアニメーションはレイヤー単位で行うことができます。
- まず、タイムラインパネルで、明滅させたいレイヤーを選択します。下の例ではlightレイヤーを選択しています。
- 次に、不透明度を変化させたいフレームにカーソルを合わせ、アニメーションパネルから「不透明度キーフレームを挿入」を選択します。
- 不透明度キーフレームを挿入すると、ひし形(◆)のキーフレームが挿入されます。下の図では、1Frameと13Frameに設定しています。
- それぞれのキーフレームで、レイヤーパネルから不透明度を設定します。下の図では、1フレーム目を58%に、13フレーム目を17%に設定しています。
- 最後に、補間アルゴリズムを選択します。「アニメーショングラフ」パネルを表示して、直線補間ボタンを押します。
下の図は4フレーム目の不透明度です。45%ということで、58% - 17%の間で自動的に補間されていることがわかります。
アニメーショングラフ
手順5のアニメーショングラフ上で、不透明度をマウスで変更したり、補間アルゴリズムを変更したりすることができます。
下の図のようにすると、いわゆるイーズアウト(最初速く、後半ゆっくり)になります。 (ちょっと下にグラフが振れているので、行き過ぎて戻ってくるかもしれません。)
この辺は触って確かめた方が早いと思います。公式も、ここの部分に関しては詳しく載っています。
Animation Curves Docker — Krita Manual version 4.2.0
おまけ - 電車アニメーションについて
上の電車アニメーションですが、前景にこんな感じの車内画像、
車窓用の画像として、適当に描いたシームレスな背景を用意して、その画像をちょっとずつずらしながら出力しています。
移動補間がないので、手動でキーフレームを配置して移動させています。面倒くさい。あと、定期的に車内画像を上に10pxくらい動くフレームを用意して、電車の揺れを表現しています。動くのは車内だけなので、背景は動かしません。
さらにこの2つの画像の上に、lightフレームを配置して、太陽光を表現しています。
キャラクターの動きは全部手書きです。Live2Dライクな動きを手でやってる感じです。なので、めっちゃレイヤー多いです。 動きがちょっとぎこちないので枚数もう少し増やせばよかったんですが、こちらも面倒くさいのでこれでいいやと言う感じ。でも、寝落ちする部分のアニメーションは結構綺麗に描けた気がします。