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キノコの自省録

テクノロジーとコンテンツの融合を目指して

【競馬】シングライクバードとお母さん

今から10年ちょっと前に、シングライクトークという馬が走っていました。
この馬は、2歳(当時は3歳)のとき、
デビューから2連勝して、一躍クラシック候補に躍り出ましたが、
不運にも故障。

もうほとんどの人が忘れかけたであろう2年後に、復帰を果たします。
競走馬の寿命はあまり長くありません。
2年も休養すると、もう馬が古くなっている可能性もあります。
しかし、そこは「2度成長する」と言われるノーザンテースト産駒、
年をとっていても、2着にがんばりました。
その後、また短いですが、休養してしまいます。

しかし、再復帰後、怒涛の5連勝を果たし、
半年で一気にオープン馬にまで上り詰めてしまいます。
条件戦であろうと5連勝というのは、凄いことです。
しかも、相手はどんどん強くなっているのに、
着差は逆に広がっていっています。
条件戦最後のレース、薫風Sは圧巻でした。
2着以下を5馬身差にちぎってしまいます。

満を持して望んだ初の重賞レースのエプソムCは、
出遅れた上にかかってしまい、4着に敗れてしまいます。
非常に勿体無いレースです。
7月に行われたマーメイドSでは、
その年の年度代表馬となる、エアグルーヴと競り合い、
2着に敗れてしまいます。
相手が悪かったとしかいいようがありません。
それでもエアグルーヴとの着差は3/4、後ろは5馬身開きました。
その中には、その年のエリザベス女王杯を勝つエリモシックもいました。

ちょっと余談ですが、エアグルーヴとは、走りのタイプが似てると思います。
一瞬の切れ味より、直線で着実に伸びていくという、王道の先行型です。

その後、秋レースのために短期間の休養を挟みます。
しかし、不運にも削蹄ミスによって、調整が1ヶ月遅れてしまいました。
10月の戦績が悪いのはそのためです。
11月のエリザベス女王杯を狙いたかったのかもしれません。
賞金が少ないですから、2着にでも入ってくれれば、
という気持ちがあったのでしょうか。
11月の京阪杯で、ようやく本来の走りが戻ってきますが、
もう、出れるGIはありません。
ラストレースとなった12月の阪神牝馬特別では、
直線でのシングライクトークの位置が後ろ過ぎて、
エアウイングスを捉え切れず、2着に終わりました。

正直、運に見放されっぱなしの馬でしたが、
このアンラッキーな馬がずっと好きでした。
絶対、いい仔を産むはず、と期待して、
仔のレースはちょくちょくチェックしていましたが、
なかなか母を継ぐ仔は現れませんでした。
(勝ち上がり率はかなり優秀ですが)
いつしかチェックをあきらめてしまいました。

しかし、今年のクラシックに、
シングライクバードという馬が現れました。
この馬の名前は!と思い、調べてみると、やはりシングライクトーク産駒。
3戦2勝2着1回の立派な成績です。
是非とも、不運な母のために、重賞を勝ってほしいと願っています。