この1か月くらい、液タブ+Kritaで絵を描きまくってました。漸く慣れてきました。慣れてくると感じる便利さ。 今までのパス絵は、絵を描くというより図形を描画する作業をしている感じで、絵を描く爽快感も何もなかったのですが、 液タブだと絵を描いてる感があります。当たり前?
一番の違いは絵を描く速度が段違いなことでしょうか。パス絵はあまりにも時間がかかってしまうため、明らかに画力向上の妨げになってました。
それはさておき、前のエントリーでも描きましたが、Kritaはブラシがたくさんあって、どれを使うとどういう線が引けるのか、正直よくわかりませんでした。 調べてもあんまり出てこないんですよね。※1
ブラシはカスタマイズして増やすことが可能で、配布されているブラシ入れることもできるのですが、 まずはプリセットのBasicブラシでどんな味が出るのかというところをちょっと自分的まとめをしましたので紹介。
上述の通り私はパス絵でずっと描いていたのでペンタブをほとんど触ったことがなく、 クリスタとかFire Alpacaなどの筆圧感知で線引けるアプリで絵を描いたことがないので、そこら辺を知っている人なら苦も無く使えるものなのかもしれませんが。。。
※1 一応公式にさらっと紹介はされています。
Krita 4 Preset Bundle Overview — Krita Manual version 4.2.0
比較用画像
25分くらいで描いた、年収低そうな智絵里ちゃん。髪の影だけつけて比較します。 ちなみに、ほとんどGPenで描いてます。GPenめちゃ描きやすいです。
Basicブラシ
筆圧による強弱をFlow, Opacity, Sizeでコントロールするブラシ群です。サンプルの前に、FlowとかOpacityとはなんぞや、というところから。
Sizeはすぐわかると思います。強弱に合わせて、ブラシ円のサイズが変わるやつです。FlowとOpacityは、どちらも濃淡をコントロールします。 Flowは色味、Opacityは透明度でのコントロールです。 正直、こう説明されたところで「で、どう違うの?」という感想しか出ないと思いますが……。
Basic-3_Flow
まずはFlowブラシ。
エッジがぼかしかかるものの、結構シャープに濃淡がでます。所謂エロゲ(ギャルゲ)塗り用な感じです。 これ自分はよく使います。上のサンプルはペン先デフォルトのまま●ですが、ペン先を■にすると、とてもいい感じになります。
Basic-2_Opacity, Basic-5_Size_Opacity
Opacityブラシ。まずはBasic-2_Opacity。
重ね塗りした時、ペンを動かした跡がFlowより残りやすいです。なので、厚塗り調になります。
ちなみに塗り設定のOpacityを弄るのとは意味が違います。塗り設定の方は、例えばOpacity50%にすると、 めちゃくちゃ強い筆圧で描いても、50%が上限になります。 このブラシの場合、Opacity0%~100%の間で変動するような感じでしょうか。強く描くとOpacity100%になります。
こちらはBasic-5_Size_Opacity。
強弱に合わせてOpacityだけじゃなく、塗り面積も変化するブラシです。
描いてて「うおっ」ってなります。 塗りの場合、濃さを強さで表現することが多いものの、太い必要がない場合もあるので、結構戸惑います。 なので、個人的にはちょっと使いづらい印象。
たぶん、Basic-6_Detail使った方が良いでしょう。
Basic-4_Flow_Opacity
Flow-Opacityブラシ。
上記2つの足し合わせですが、エッジがかなりぼんやりしやすい印象。個人的にはちょっと使いにくいです。
Basic-6_Details
Detailsという不思議な名前のブラシ。
かなりくっきりと筆の跡が残る印象です。 塗り面積も変化しますが、Basic-5_Size_Opacityのような使いづらさは感じません。 ペン先も長方形な上に回転するため、単調にならず、綺麗に抜きと入りが残ります。
グリザイユあたりで特に使えると思います。
Basic-1, Basic-5_Size
残り。この2つは濃淡がありません。べた塗り用です。Sizeの方は、筆圧に合わせて塗り面積が変わります。 用途というか味がはっきりしてるので、サンプルなし。
ちなみにBasic-1の方は、ミラーツール(左右対照に同じものを自動的に描く)が動かないので気をつけましょう。
おまけ
個人的に好きなInk-GPen。これ1本でアニメ調の絵は全部描けちゃうと思います。 実際、この絵は目の影とハイライト以外はGPenで描きました。